小学校の教科書(フォントデザイン)

学習する上では,文字の形の標準を示すことは大切である。デザインフォントによっては,指導する標準の形とは異なっているものもある。それどころか,不適切と指導する形になっているものもある。

デザインフォントのそのような部分を補正したセットがある。しかし,そのフォント,せっかくのデザインが台無しになっているような気がする。こんなひどいデザイン文字を,これからの未来を担う子どもたちに見せてよいものか。才能ある子どものセンスに,あまりよくない影響を与えなければよいのだが。

学習のために形をしっかりと示したいなら,そのような場面で理想の形をしたフォントを使えばよい。たとえば,教科書体はそのためにある。フォントデザインの一部を修正した中途半端なものに,それほど利点があるとは思えない。