小学校理科の教科書(昆虫のイラスト)

子どものころ,昆虫を捕まえたりもしていた。でも,丸くて大きな複眼や,変わった形の口吻,ギザギザがついたあしなど,じっくりとながめて見ると,あまり気持ちのよいものではなかった。昆虫によっては,恐怖感もあった。

来年度から使われる小学校理科の教科書を見ていたら,昆虫の大きなイラストが目に飛び込んできた。いまは,昆虫にあまりなじみない子どもも多いと思う。昆虫をきちんと観察することだけでなく,まずは虫に親しむことも大切だろう。そのために,このような大胆なイラストをのせいているのだとは思う。

でも,虫が苦手な子どもがこれを見て,どのように感じるのだろうか。ページを開いたとき,不用意にこのイラストを見てしまったら,わたしならゾッとすると思う。そして,それ以降,教科書を開くのに勇気と注意深さが必要になるかもしれない。