四角形の歴史

四角形の歴史 (こどもの哲学・大人の絵本)

四角形の歴史 (こどもの哲学・大人の絵本)

犬は風景を見ない。犬は物を見る。人はなぜ風景を見るのかにはじまり,四角形の歴史に迫る。「ライカ同盟」「新解さんのなぞ」「老人力」など,次々に奇抜なアイデアを出す著者ならではの展開を楽しめる。
かつては人も物を描いていた。つまり,犬のように物しか見ていなかった。それが印象派のころから風景画が描かれるようになる。
自然は曲線ばかりなのに,人がつくるものは直線。どのようにして四角が生まれたか。
これらの問いに,著者独自の解釈が。ちょっと無理があるかも,でももしかしたらそうかもと思わせる。あっという間に読み終えてしまう内容だが,絵を眺めるのもこの本の楽しみ方のひとつだろう。