毒の話

毒の話 (中公新書 (781))

毒の話 (中公新書 (781))

の話題が,その歴史的背景から,化学的内容の紹介まで,さまざまに展開する。フグ毒から麻薬,キノコの毒,カビの毒など,豊富な話題に思わず引き込まれていく。シェークスピアの作品にタバコが出てこない,ナポレオン暗殺説とその毒,フロイトとコカイン,毒娘,…と話題はつきない。
化学的な知識を求める読者にはもの足りないだろうが,化学的な知識がなくても,十分に楽しめることがこの本のメリットだろう。