イシクラゲの観察で何がわかるか

きのうイシクラゲの観察をしてみた。イシクラゲは身近に入手できる原核生物で,顕微鏡で手軽に観察ができる。

でも,この観察から,真核生物との違いなど,何かわかることがあるのか。

観察してわかったことは,まず小さいこと。同じ倍率で観察すれば,オオカナダモやタマネギの細胞よりも小さいことがわかる。ただ,小さいためか,細胞の内部構造がよくわからない。いや,内部構造がほとんどないことがわかればよいのかもしれない。

観察していると,わたしの顕微鏡の問題か,細胞の中に黒い粒があるように見える。学習者は,これを「核」と勘違いすることはないか。

また,イシクラゲはかたまりとなっているため,ワカメやノリのように見え,多細胞生物とも思えてします。原核生物は,ふつうは単細胞生物だったと思う。細胞が集合しているだけでは,多細胞生物とは言えないのだろう。でも,ヘテロシストが窒素同化を受け持つなどの分化らしきものもある。まあ,単細胞生物,多細胞生物というように,単純に2つに分けることもできないのだろうが。

いずれにしても,簡単に観察はできるが,どのように扱うのかは,もう少し調べた方がよさそうだ。