まず先に書いておくが,わたしはこのカメラが欲しい。最初に見たときから買いたいと思っている。でも,そのCMフレーズはちょっと気に入らない。
CMでは,「小型・軽量・上質なマイクロ一眼」とうたっている。「一眼」については,前に書いた。きょうは「小型・軽量」について。
ボディが335gとなっているが,これは軽量なのか? また,これにはレンズやバッテリ,記憶メディアの重さは入っていない。記憶メディアはSDメモリなのでわずかだろう。単焦点の17mmレンズだって,きっと150gはあるのでは? また,バッテリだって50gくらいか。そうすると,ボディにレンズ,バッテリの合計で500gくらいにはなる。
カタログ値は,どのカメラも電池などが含まれていない。そこで,手持ちのカメラを実際に使う状態で測ってみた。
まずは,いまいつも持ち歩いているRICOH R10は191gだった。
これの前に使っていたRICOH R2は,R10より若干重く197g。
一眼レフはどうだろうか。Nikon D40に標準ズームを付けたものは,さすがに重く750g。
続いて歴代のデジカメ。Nikon COOLPIX 3100は206g,初代Canon IXY Digitalはさらに重く215gだった。
このように見ていくと,コンパクトデジカメよりは重いが,デジタル一眼よりは軽いと言える。大きさも同様で,コンパクトデジカメより一回り大きい。
では,なぜ「小型・軽量」なのか?
だから「一眼」なんだ! そう言うことだったんですね。PEN E-P1を「一眼」と呼ぶことで,「一眼」より「小型・軽量」と主張できる。こんなことしなくても思うのだが。
コンパクトデジカメより高品質で,レンズ交換も可能。一眼より小型・軽量で,いつでも持ち歩くことも可能。
わたしは,このカメラをこのように捉え,魅力に感じている。
ところで,銀塩カメラの重さはどうか。フィルムを入れていないので,記憶メディアを入れたデジカメとの比較が不公平だが,電池は入れたので許して欲しい。
まずは,わたしとしては,PEN E-P1と同じイメージのCONTAX G1。いくらチタン製でもやはり重くて708gだった。
ふつうのコンパクトカメラであるNikon ZOOM310は242gと,いまのコンパクトデジカメよりも若干重い。
わたしが持っている唯一のオリンパスカメラであるXAも223g。このカメラはよく持ち歩いた。
では,銀塩一眼は。高校入学祝いに買ってもらったPENTAX SPは,55mm f1.8付きで820gと最も重かった。これでも当時は,小型・軽量の一眼レフだった。
もっと進んだ小型・軽量の銀塩一眼であるMINOLTA α3Xi。自動露出や自動巻き上げ,さらにオートフォーカスが当たり前になった時代だ。これだけ高機能で659gはすごい。