父の家を片付ける

父の家にある仏壇を妹が引き取ることになっている。妹の家もほぼ完成し,引っ越しの打ち合わせに入っている。きょうは引っ越しの業者が,父の家から運ぶ仏壇などを確認に来ることに。わたしも女房と出かけて,部屋の片付けなどをすることにした。家を9時半ごろ出た。高速道路を使ったので20分くらいで着いた。

引っ越し業者の営業はたよりなさげな人。引っ越しの代金なんて,どのように見積もり,どのような準備にするかによって変わるのではないか。たとえば,トラックのサイズ,積み込みにかかる時間など,必要以上に見積もれば高くなる。さらに,人や機材を遊ばせておくわけにはいかないので,混んでいる日なのか,空いている日なのかによって,単価そのものは大きく変わってくるはずだ。
標準価格などはあってないようなもの。自分の引っ越しのときは,そのように思って,何社か見積もりをとり,それらをもとに相手の営業とよく相談して,値段も内容も,ともに安心してまかせられると思う業者にたのんだ。
今回もそんな勢いで,その営業担当者に,良質の引っ越しをお値打ちに提供してくれと,いろいろ言ってみたが反応が悪い。ほんとうに仕事がとりたければ,わたしのようなわがままな客だって,上手にこなしながら,自分のところを売り込むべき。
そうこうして少し粘ったら,上司と電話で相談。上司から何としてでもとってこいと言われたよう。一気に値段が下がった。そこの業者は,引っ越し後のアンケートが本社に届き,仕事をした人たちが評価されるシステム。値段が下がっても,仕事の質には大きな違いはないだろう。
実は,値段が下がるのにはわけがある。妹の引っ越しは月曜日。その日は予定がまだけっこう空いているらしい。また,月末近くで,売り上げの目標の達成にもあせっているよう。
こんなふうで,ものの値段は大きく変動することがある。あとはきちんとした仕事をしてくれればいい。妹もあれこれ悩む余裕がなく,その業者で決め,手続きをした。ほんとうは何社か見積もりをとった上でのほうがよいのだが,なかなか時間がないらしいのでしかたがない。

そんなやりとりをしながら,わたしは父のものの片付けをした。今回は個人情報が残っているものを徹底的に集めた。それらをわたしの家に持ち帰り,シュレッダーにかけて処分することにした。
一通り片付いたので,1時半ごろ父の家を出る。近くで遅い昼食をとり,花を買って墓参り。家に戻ると3時過ぎ。持ち帰った荷物を降ろした。ずっと前に父に貸してあったコンパクトカメラも見つけたので引き取ってきた。このカメラについては,またいつかここに書きたいと思う。

天気は悪くなってきて,5時ごろには少し雨が降った。6時半ごろ,雨がやんでいる間に犬の散歩。最近は暑くなってきたので,散歩に出かける時間もかなり遅くなった。しばらく前から,犬は体調が悪いのか元気がなく,えさもあまり食べなかった。それが,昨日あたりから少し元気が戻っているようだ。元気に散歩に出かけ,えさも容器に出すのが待ちきれないくらいのようす。この間までの調子の悪さは,いったいなんだったのだろうか。