政治・行政が無計画

イラク派遣や日銀総裁選び,ガソリン税など,さまざまな問題が時間切れで空白期間が生まれている。これらは,与党案に野党が反対ばかりしているからというのは言い訳にもならない。そんなことは最初からわかっているはず。もっと計画的に時間をとって,きちんと議論し,重要な結論を出していく必要があるのではないか。迅速に進めることも大切だが,重要な事項に対しては,何が問題であるかをしっかりと洗い出し,さまざまな意見を出した上で,もっともよい結論にいたるのではないか。
野党だって同じこと。ふつうの人と同じ時期に同じレベルの疑問を投げかけているのでは遅すぎる。問題点をはやめに発見し,取り返しがつかなくなる前に,きちんとした議論の場に引き出すのも大切な仕事のはず。すでに多く報道されている問題点を,同じトーンで声高に叫んでみたところで興ざめだ。
これは理想論かもしれないが,いまの政治・行政はあまりにおそまつ。わたしのような無計画で行き当たりばったりのものには,大きいことは言えないのだが,いまの政治・行政は大人の仕事とは言えないのではないか。