したたかな植物

きょうは植物観察。まずは葉の付き方を。

これは互生だ。互い違いに葉が付く。それができるだけ重ならないように,少しずつ位置をずらして付いている。太陽の光を無駄なく受けるため,この植物が偶然見つけ,それが受け継がれてきたわけだ。

次に,以前も話題に出したベンケイソウ。その後,枯れそうだった親は元気になり,根もしっかりとしてきている。葉から出てきた次世代は,葉の上で枯れかけていた。手でこすると,葉に付いていた小さな芽は,ポロポロと落ちてしまった。そして,またしばらく忘れていた。

きょう,久しぶりに観察したら,親はますます元気になり,葉からまた芽が出始めていた。親の近くには,以前落とした芽が育ったのか,小さな丸い葉が根付いているようだ。葉に付いている芽のうち,大きそうなものを,きょうも落としておいた。これで殖やすことができるか,もう少し観察してみよう。

植物はいろいろなところにはえてくる。ほんとうにしたたかな生き物だ。このようにして,地球上のあらゆるところに広がり,地球の環境をもつくってしまったのだろう。

植物が二酸化炭素を固定し,酸素を排出しているからこそ,動物が生きていける。地球の環境を変えるまで繁栄するには,このようにしたたかでなくてはならないのだろう。
ヒトの繁栄も地球の環境を変えはじめている。その環境の変化に,ヒトはついていけるのだろうか。植物は多種多様な種類で,この環境をつくりあげている。しかし,ヒトはただ1つの種で,地球環境を変えようとしている。ヒトがつくり変える環境で,ただ1種のヒトに生き残るチャンスはきっとないだろう。