自己管理法

 わたしは精神的にそれほど強いわけではない。瞬間的には大変なダメージを受けることが多い。だが,それらはあまり持続しない。だからいままでやってこられたと思う。一時的には,胃に穴があくかと思うほどつらいことも,しばらくすると落ち着いてきて,もっと時間がたつ,もう苦痛ではなくなる。
 このような性格から,仕事上のストレスなども乗り越えてきたのだろう。
 しかし,よいことばかりではない。のど元過ぎれば…,ということわざ通り,過ぎてしまえばそれまで。学習効果が低い。この独り言も2年ほど書いているが,読み返すときっと繰り返しが多いことだろう。

 きのう,きょうと会社を休んだ。ときどき,心身ともにひどく疲れ,仕事に向かう気力を失う。もうだめだと思うと,これはもう休むしかない。ただ布団をかぶり,昼まで眠る。気が向いたら本を読んだり,メールを読んだり。気ままに過ごす。パジャマのまま着替えもせず,もちろん外出もせず。ただ家にこもる。
 こんなことが年に二度ほどある。この独り言にも以前書いたことがある。
 このように休むことも,自分のペースをつかむよい方法なのではないかと,最近は開き直っている。ゆっくり休むのが一番。たった二日休むだけで回復できるなら,簡単なことなのかもしれない。

 瞬間的なダメージは,持続はしないが心身に何らかの蓄積を残すのかもしれない。それらがある閾値を超えると,原因不明の心身の不調を引き起こす。これを察知して,ここぞと言うときに休む。知らず知らずに身についたストレス解消法なのだと思うようになってきた。
 のど元過ぎれば…,という悪癖に対する解決策は,いまのところ確立できていない。これができていないことからトラブルが生じ,それがもとで新たなストレスになる。この悪癖は意識して乗り越えないと,解決できそうにない。
 ひとつずつ自己管理法を築く。今年48歳になるが,まだまだ続きそうだ。