休日終了直前鬱症候群

 きょうも一日,たいへん忙しい日だった。まさにグズの大忙し。グズだから忙しくなり,忙しくなるとグズに拍車がかかる。ネガティブ・スパイラルにはまり,疲れた割には実りのない一日だ。
 あと数日がんばればゴールデンウィーク。というような状況もあって,いろいろと焦っている。ただ,グズというのは,仕事を先延ばしにするのが常なので,ついつい休日にも期待してしまう。そして,きっと休日も忙しくしている。忙しくしているが,終わるころには,期待していたことの1割もできていないのだろう。
 こんなことばかり書いていると,休みがはじまる前に,“休日終了直前鬱症候群”(もちろん,こんな病名はない。だが,同類にはこの気持ちが分かるはずだ。)になりそうだ。話題を変えよう。
 地下鉄で読む本を,読んでいても眠ってしまわないものに変えようと思っていた。でも,それを忘れ,昨日までと同じ本を読んでいたら,やはり眠ってしまった。ただ,いま読んでいる本の前の本も,同じような睡眠作用があった。どうも本による単純作用ではなさそうだ。他の環境との相互作用である可能性が高い。
 きょうの帰りの地下鉄では,眠ってしまった上に,思わず口が開いてしまう始末。しかもパクッと開く感覚にビックリして目が覚めたら,降りなくてはならない駅。乗り過ごさずにすんだが,睡魔は各部を弛緩させるようだ。
 限度以上の緊張の重なりで,各部を弛緩させようとして睡魔が襲うのか。そう思うと,あえてそれに逆らうのではなく,しっかりと受け入れ,ここしばらくは乗り過ごさない程度に,地下鉄の中で船をこぐのもよいかもしれない。